全国大会 2015.8

2015.8.16 全国大会 34ブロック第1回戦順天戦の観戦記

 〇都立西高4-0(1-0、3-0)私立順天●

 快晴の都立大山高校グランドで、全国大会東京都第1次予選、第1回戦が行われた。

 68期、69期、70期が大会に臨んだ。先発メンバーは、684人、697人の構成。

 GK岡田諒太郎(68)、CB小倉拓(68)CB大藪陽太(68)、右SB伊藤明文(69)、左SB山崎竜三(69) MF高良英貴(68)MF福田和哉(69)MF中田千紘(69)MF橋本拓昂(69)FW坂本良太(69)FW渡辺里空(69)

交替出場。GK野田凌平(69)SB斉藤駿(68)MF佐々木鴻史郎(69)FW池田暁(68)

 他のベンチ入りメンバー:MF小林般(69)MF長山一(69)MF大村拡平(70)DF櫛田潤(70)CB上床昂史(69)

得点者:前半2FW渡辺里空。後半5MF中田千紘。13分山崎竜三。30分坂本良太。

(35分ハーフ。同点時は、延長戦なしでPK戦。)

 

 今夏は記録的な連続猛暑日数を数えたが、16日も残暑が厳しい。

西高は、サックスブルーのユニフォーム。主将は小倉拓(68期)。

前半

 西高のキックオフで、11時5分に開始。

立ち上がりから、西高が中盤を支配し、サイド攻撃を仕掛ける。

2分、右サイドで、MF中田から、FW坂本に渡り、坂本はスピードを生かし、ゴールラインまでドリブル。マイナスのパスをゴール前へ送る。ゴール前へ走り込んでいたFW渡辺がゴール左へ押し込み、先制点を挙げる。 連繋からスピードを生かした、鮮やかな、流れの中の得点。

 ボランチの、高良、福田が中盤を抑え、右の中田、左の橋本がチャンスメークする。ツートップの坂本、渡辺がシュートを放つ。コーナーキックでは、長身DFの大藪、伊藤、山崎がヘディングの機会を伺う。 CB小倉は、全体のバランスを取りながら、機会があれば、中盤でドリブル突破を図る。

春の高校総体の反省を踏まえ、個とチームが目指すサッカーが明確になってきたようです。

しかし、連携は良くなって、相手陣内での時間が増えているが、肝心のシュートをブロック

されるシーンが目立つ前半である。あと一歩で相手に読まれている。 走り込み裏を取るパス、個のドリブル突破、意外性のあるミドルシュート、CKFKのサインプレー などが必要である。

立ち上がり5分以内の先制点をとり、ゲームの主導権をとりながら、2点目が取れない。  攻め込んでも、有効なシュートが打てない状況が前半は続いた。

17分に水分補給タイムをはさみ、35分経過時点で、主審は前半終了の笛を吹く。

 

後半

 順天のキックオフ。順天はFKで西ゴール前に迫るが、CB大藪がヘッドでクリア。

2分西は、CB小倉が縦パスで左サイドのMF橋本を走らせ、チャンスを作る。4MF高良が粘り、橋本が惜しいシュートを放つ。

5分、右サイドのMF中田がドリブル突破から、ロングシュートを放つ。ボールは、小柄な順天GKの頭上を超し、ゴールネットに吸い込まれる。貴重な2点目を挙げる。

6分、長身SB伊藤はヘディングで、順天の攻撃を跳ね返す。

 13分、右CK渡辺から、チャンスが生まれ、SB山崎が抑えの利いた鋭い右足シュートを放つと、順天ゴールネットを揺らし、決定的な3点目を獲得する。

17分、負傷上りのGK岡田を、2年生GK野田に交代。早速、GK野田は、順天の鋭いシュートを捌き、マイペースを掴み、大きな指示の声を出していく。

18分、右CKから、長身CB大藪がヘディングシュート。惜しくもゴールを外す。

20分、給水タイムに、FW渡辺に代わり、伊藤暁が投入される。

21分、左CK福田からMF高良が走り込むサインプレーをみせる。 22分、ボランチ高良に代え、斉藤をSBで投入。SBの伊藤がボランチに入る。

 28分、激しいチャージを受けた橋本が倒れる。(橋本は腕を骨折する怪我)MF佐々木に交代する。

 30分、右CKからゴール前で、GKと競り合いになり、FW坂本が押し込み、4点目を獲得。

 34分、順天も最後の力を振り絞って反撃。西ゴールのクロスバーを襲うが、GK野田が、

 必死にジャンプし、無失点に抑える。

37分、最後まで激しい攻防が続き、主審の長い笛がなり、西高は4-0で初戦を突破した。

 

前半、ボールを支配しながら、決定機を作れなかったが、後半は、意外性のあるプレーから、得点に結びつけることができ、実力差どおりに快勝できた。守備面では、相手にスピードがないことも一因であるが、無失点としたことは、次につながる。 GK野田は、よく声を出し、前に出る判断力もある。CB小倉は、安定感が出てきた。 MF陣の中田や橋本が守備面でも貢献していた。

 この初戦では、前半と後半では別のチームのように改善していた。一戦一戦、課題を見つけて修正していくことが大切であろう。


試合終了後、応援した方々へ勝利の報告をする小倉主将(左端)
試合終了後、応援した方々へ勝利の報告をする小倉主将(左端)

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2015.8.18 全国大会東京都第1次予選 34ブロック第2回戦 九段中等戦の観戦記

● 都立西高2-2(前半1-0、後半1-2PK3-4 九段中等 〇

前日の豪雨でやや軟弱なグランド・コンデイションの都立つばさ総合高校で、1249分試合が開始された。連日蒸し暑いが、後半は横風がやや強めに吹くようになる。

先発メンバーは、1回戦で骨折したMF橋本に代わり、佐々木鴻史郎が起用された。

GK岡田諒太郎(68)、CB小倉拓(68)CB大藪陽太(68)、右SB伊藤明文(69)、左SB山崎竜三(69) MF高良英貴(68)MF福田和哉(69)MF中田千紘(69)MF佐々木鴻史郎(69)FW坂本良太(69)FW渡辺里空(69)

交替出場。なし。

 他のベンチ入りメンバー:DF池田暁(68)MF小林般(69)MF長山一(69)MF大村拡平(70)DF櫛田潤(70)DF上床昂史(69)MF長カ部拓五(69

得点者:前半29MF高良英貴。後半32MF福田和哉。

(35分ハーフ。同点時は、延長戦なしでPK戦。)

前半

西高のキックオフ。

0分 先発に起用されたMF佐々木が元気よく左サイドからチャンスを作り、西高がファーストシュートを打つ。

3分 九段は右サイドから反撃しシュートを打つ。

5分 前線のFW坂本→MF中田→FW渡辺の連携からチャンスを作る。

6分 渡辺の粘りからCKを得てMF福田→MF中田がシュート。

8分 MF佐々木が左サイドを突破し折り返し、FW渡辺がシュート。いずれもミート不十分で得点に至らない。

10分には、渡辺からFW坂本に渡り、坂本は鋭いシュート。惜しくも左へ。

立ち上がりの5分から10分までに、好機を何度も作るが、決定力不足。

13分と15分には、オフサイドを取られる。

21分 自陣でCB小倉のヘッドで押し返すと、ボランチ高良が福田につなぎ、FW坂本がミドルシュートするといった、連携プレーが出る。

24分 右SB伊藤が攻撃参加し、右サイドをドリブルし、折り返しFW坂本が飛び込む。いずれも、得点になってもおかしくない場面を作る。

29分 ボランチ福田から右サイド中田に渡り、中央へ折り返し、ゴール前まで走りこんだボランチ高良が、ボールに追いつきシュート。ついに、西高が先制点を挙げる。このように、守備的ボランチ高良が、ゴール前に走りこむといった意外性が得点を生む。

30分 九段は反撃し、久々にミドルシュート。GK岡田は無難に捌く。

35分 主審は前半終了の笛。西高の攻撃は好機がありながら、1点に留まる。

後半

0分 九段のキックオフで始まる。西高の攻撃が厳しく九段ゴール前に迫る。

 中田のドリブルから渡辺がセンタリング、福田の惜しいヘッドなど前半同様、好機をつくる。しかし、立ち上がりの、時間帯に追加点をとることはできなかった。焦るのか、ツートップはオフサイドを何度もとられる。 

12分と16分 MF高良は、ミドルシュートを試みるなどリズムを変える。

再三、コーナーキックの機会を得るが、相手GKの守備範囲に上げ、パンチングされる。セットプレーの工夫が望まれる。

20分過ぎから、辛抱していた九段にとって幸運な時間帯が訪れる。FW坂本が転倒し頭を打ち、一時グランドを離れる。一人多い九段が反撃に出る。

22分 風上となっている、九段の右サイドから攻撃し、センタリング気味のボールが、GK岡田の頭上を襲い、そのまま、左隅にゴールインする。1-1の同点。

25分 九段は左サイドで、CKの機会を得る。コーナーキックのボールが、ワンバウンドし(誰が触ったかもしれないが)西高ゴールへ飛び込み、九段は2-1と逆転する。

西高にとっては、悪夢のような3分間の出来事である。

西高は、長身CB大藪を前線に上げ、CB小倉も攻撃参加するパワープレーで反撃する。

30分 左CKから大藪のヘディングシュート。右CKからGKのこぼれを、CB小倉がシュートする。

32分 右CK渡辺が蹴るとGKとの混戦の中、MF福田が渾身のジャンプヘッドで、ゴールネットを揺らし、西高が土壇場、終了3分前に追いつく。2-2.

36分 小倉が倒され、絶好の位置からFKの機会。渡辺が狙ったが、惜しくも右に外れる。

主審の笛が鳴る最後まで、必死に攻撃を続けたが、2-2のまま38分に試合終了。

 

直ちにPK戦となった。西高が先行、一人目は双方が決め、二人目で、GK岡田は左へ横跳び、阻止する。しかし3人目は西が外す。四人目は双方が決める。5人目は、西が上方へ外し、3-4となり、運命の女神は九段中等に微笑んだ。(ちなみに、九段は第1回戦も2-2からPK戦を勝利している)

 

 試合終了後全員整列し、小倉主将は「本日の試合で、僕たち68期は引退します。後輩の69期たちは、もっと強いチームとなって帰ってきます。ありがとうございました」と簡潔に胸を張って応援した関係者に挨拶した。どんな試合でも、最後まで諦めず最善を尽くし、感動を我々に与えてくれた。高校3年間のサッカーライフを、胸を張って振り返って頂きたい。

 一方、6970期には、秋の新人戦が控えている。勝ったゲームより、負けたゲームの中に改善のヒントが多く含まれている。新主将の中田を中心に、チーム内で討議し、練習試合で実践し決定力を向上すれば、現状を脱皮できる。我々は期待しています。

 

(参考:観戦したOBの助言)

・ディフェンス時のヘディングがパスになっていない。ヘディングは意識すれば練習で上手くなる。周りを見て、いち早くボールのコースに入ることが大切。

DFやボランチからの縦パスは、精度と展開に工夫の余地がある。

・無駄なファウルを取られない。バックチャージやオフサイド。

CKFKのセットプレーのバリエーションをふやす。  以上


試合終了後、引退する小倉主将(中央5番)の挨拶。
試合終了後、引退する小倉主将(中央5番)の挨拶。